サフランの品質を左右する要素はクロシン(着色力), ピクロクロシン
(風味),
サフラナル(香り)の3種の成分、さらに含水率です。これらの
要素は国際標準化機関であるISOの定める
ISO/TS3632-2によって
分析試験を行いその結果をもとに数値化されます。
特にクロシンとピクロクロシンの2つの成分の数値は重要でその数値
が高
いほどサフランの品質も高いことを表し、その2つの成分の数値
をそれぞ
れ3つのカテゴリーに分類し
ISO/TS3632-1に記してい
ます。
現在流通しているサフランは大半が作業効率の良い室内栽培ものです
が
露地栽培に比べ、球根の増殖率が低く、良質な球根が得られない
という
短所があります。当該商品はイランの伝統的な露地栽培もの
サフランです。
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カテゴリーT |
カテゴリーU |
カテゴリーV |
試験法 |
クロシン (着色力) |
190以上 |
150以上 |
100以上 |
ISO3632-2 14項 |
ピクロクロシン (風味) |
70以上 |
55以上 |
40以上 |
ISO3632-2 14項 |
サフラナル(香り):20〜50(ISO/TS3632-2,14項)
乾燥減量(含水率):最大12%(ISO/TS3632-2,7項)
クロシン:crocin 黄色のカロチノイド配糖体
ピクロクロシン:picrocrocin 苦味配糖体
サフラナル:safranal 芳香精油成分
ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)は、
各国の代表的標準化機関から成る国際標準化機関です。「民間自身が民間のため
に民間規格を作る機関」として1947年に設立されました。現在、本部はスイスの
ジュネーブにあります。